作り帯の付け方-作り帯なら簡単
作り帯とは簡単にお太鼓が出来るように最初からお太鼓部分がつくってあるもの、つまり胴帯(胴に巻く部分)とお太鼓の部分に分けられていて、お太鼓は形が形成されているのです。
基本的には胴の部分には紐がついている場合が多くなっているのですが、この場合は紐のついている方を下側にして使用することになります。また、お太鼓の部分には枕がセットしてある事が多くなっています。これがついていない場合には手持ちの帯枕を使用すればOKです。
帯枕には紐かガーゼを巻くなどして紐の変わりになるものをつけておくようにします。これは最初にお太鼓の中にセットしておきます。まずは胴に巻く部分の方を体に巻き、巻き終わりが背中の中心になるように調節します。
次にお太鼓をつけます。金具がついている場合は背中側の帯にさしこんでください。次は帯枕の紐を結びますが、特に金具がついていない場合には、この紐をしっかりと結んでおくことで、お太鼓がずれないようにします。
お太鼓の中を通すようにして帯揚げと帯締めをつけますが、帯締めもお太鼓の緩みを防止するためにしっかりと結ぶようにしてください。
こうした作り帯はいろいろな市販製品がありますが、他にも自作の作り帯もあります。これは、普通の名古屋帯を切断して、ひも、マジックテープを利用して作り帯にしたものが多く、市販品でお太鼓の形が最初から形成されているものは、お太鼓の柄位置を調節できませんが、自作するのなら、お太鼓を形成せずに使って柄出しを調節することが可能になります。
いずれにしても、とにかくできるだけ早く着物姿になりたい場合には、作り帯は本当に便利です。